介護老人保健施設 しょうわ
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12 できないということ

 春になり、子どもたちは2年生になりました。2年生の第一関門。それは時計の読み方です。デジタルに慣れていることと、それまで教えなかったことで、今悪戦苦闘しています。
 1日が24時間で、時計はその半分の12時間だということ。1時間は60分だということ。12、1、2、3…数字と数字の間は5分だということ。小学校 1年生のときに初めて10進法を習ってようやく2桁の足し算、引き算を、指を使いながらできるようになったと思ったら、今度は12進法と60進法の世界。頭の中は大混乱。
 「短い針が3と4の間は何時」「えーと…4時、…やっぱ違った3時」親の反応を確かめながら、一種のクイズです。時間の方はまだ簡単ですが、次には分針の読み方がまっています。5分10分はまだ数えれば当たりますが、40分50分ともなると数えているうちにいくつまで数えたか分からなくなる。そのうち半べそをかき、教える側もイライラ。「何でわからないの」「だって」「だってじゃない」。そのうち大泣きになると「泣いても時計は読めません!」「はい。分かりました」「やります」といった具合。「1は」「5分」「2は」「10分」…「11は」「50分」…「もう一回」…。
 それでも繰り返しているうちにだんだんと読めるようになり、読めるようになると楽しくなって、答える声にも力が入ります。最後は「やればできるじゃない」「できるよ」と。
 私も子どもの頃できないことが悔しくて、泣きながらやったことを思い出します。できないことは泣いてでもできるようにする。できないままにしておいては、いつになってもできないまま。将来、損をするのは自分自身。でも今はまだそんなこと分かるはずもありません。分かるまで、いくら泣いても許しません。「できない」とは言わせられない、本当に子育ては大変な仕事ですね。