私は今年、めでたく40歳を迎え、介護保険第2号被保険者になります。
以前から指がしびれることがありました。それが昨年末には、左上肢全体の痛みを伴うしびれになりました。頚椎症疑い。自己診断しましたがまだ検査は受けていません。「まさか自分が」という思いとともに、老いを感じました。
平均寿命80歳。ちょっと早すぎるような気もしますが、人生の折り返し点を過ぎ、そろそろ締めくくりの準備をはじめなければならない頃だと思います。何時まで全速力で走っていられるか、そろそろ考えなければならないと思います。
私の仕事である医療、看護、介護の世界は、終末期とは切っても切れない関係にあります。皆さんは終末期というとまず思い浮かべるのは「末期癌」ではないでしょうか。その他にも心不全、呼吸不全、多臓器不全、そして老衰。終末期の病名は事欠きません。
多くの場合、人は生まれるときに親から祝福を受けます。そしてお七夜、初宮参り、七五三、成人式、結婚式、還暦。祝い事は続きます。
しかし、如何でしょう。終末の迎え方は、多くの人は病院のベッドで、無味乾燥な最期を迎えていませんか?別れというものは淋しく、悲しく、つらい。でも、天寿をまっとうしたときにはお祝いをしてもいいのではないかなと思います。
私たちの仕事は、人生の終末を祝うことなのかもしれないと思います。葬式の前にセレモニーがあってもいいのではないでしょうか。いかに想い出深く最終項を閉じるお手伝いができるか。
しばらくは、こんな考えをもって仕事をして行こうと思います。